パパとの別れ
私が離婚したのは、長男が保育園の年中さん、長女が年少さんになってすぐのことでした。その時はまだ「離婚」という言葉が理解できないので、パパと暮らした家を出て、とりあえず祖母ちゃんとこに遊びに行く風で出かけ、その翌日「パパとは離れてくらすことになった」という説明をしました。
パパのお家までは高速で3時間ほどの距離があります。
その日から一週間ほど、毎晩布団の中でそれはそれは悲しそうに泣き続けました。あの泣き方はその時と、その後しばらく、パパと会ってバイバイしたあとにだけ。普段はギャーギャーうるさく泣くのですが、その時は静かに。例えるなら失恋した時の泣き方、胸の苦しさに耐えながら嗚咽する感じ。
あれから6年が過ぎました。
さっき息子が「離婚なんてするからこんなに貧乏なんだよー。」
また…(-""-) だから!したくてしたんじゃないって何度も言ってんのに。
そういうことを、どうしてパパの方に言ってくれないのでしょうか。
出来るだけ正直に、けれどパパの悪口は控えめに…何でも話せる環境を心がけて生活しています。私にはそうやってズバズバ言ってくるわ聞いてくるわで、それはそれで良いのですが、パパの方にもそういった話をしてくれたらいいのに。
パパからは養育費などは貰っていません。くれるのは誕生日やクリスマスのプレゼントなど、あと必要なものがあればその都度。
優しくてとても良いパパなのですが、お金が無いので払えないとのこと。
自分には「母親に対しての責任」があるから、子供たちには払えないと。
その親に対する責任、という言葉を聞いたときの私の怒りが理解していただけるかどうか…その時私は必死で「子供に対する責任」の重さを訴えたのですが、たぶん彼にはまたいつものヒステリーを起こした困った元妻、をおとなしくさせることしか頭になかったと思います。
パパは少し困ったタイプの人です。
なんだかもう「言葉が通じない」といった感じ。特に大人の難しい話は理解できない様子。直接なにかを話すのはもう諦めました。あとは子供たちの言葉なら通じるかな、それか法的な手段を…といったところで迷っています。
養育費請求の調停、こちらから申し立てをすることになりますが、そうすると基本的には相手方の住所地の家庭裁判所まで行く必要が出てきてしまうので、それも出来ずにいます。
もう子供たちは、あの、悲しすぎる泣き方をしません。
あの一週間、この場面を一生忘れることはないだろうなぁと思いながら、かける言葉もなくつらかったな。
離婚したばかりの小さな子供を連れたお母さんから「立ち直るのにどれくらいかかりました?」と聞かれたことがあります。
暗いトンネルの出口が見えない、とても苦しい心情から出た問いだと思います。
どれくらいだろうね…